Webデザインを評価する。6つのポイント

ビジュアルデザインを評価する記事が思いのほかアクセス数が多かったので、さらに追及してWebデザインを評価するポイントを考えてみたいと思います。ユーザーテストからUX的見地から考えられた評価方法については、すでにいくつもネットで見られますし、中には600近いはてブをもらっているサイトもあるので、今さら感満載ですが、ここは独断と独自の視点でまとめてみたいと思います。

WebサイトといってもECサイトから、ニュースサイトまでさまざまなので、ここでは一般的なコーポレートサイトを念頭においてまとめてみます。他のサイトにも応用は効くと思いますので、参考にしてください。

1. わかりやすいか

 わかりやすいかには3つの視点があります。

  • 書いてある内容(コンテンツ)がわかりやすいか
  • ナビゲーションなどの操作がわかりやすいか、
  • 文字が読みやすいか

などの3つです。最初の1つは、文章や、見出しづけなど編集やコンテンツの問題ですし、後の2つはUIデザインの問題でもあります。この3つを別けて考える必要があります。

2. 使いやすいか

機能がわかりやすいだけではだめです。クリックしてすぐに反応が返ってくるかは快適な操作感かとても重要な要素です。ナビゲーションは常に同じところにあるか、コンバージョンページにはすぐ遷移できるか、エラーへの対処方法があるかなど、表示速度と、使い勝手の良さは重要です。コーダーやエンジニアと共にブラシュアップしたい項目です。

3. アクセス可能か

視覚障害者に対してのアクセシビリティはもちろんのこと、健常者にとっても、老眼で読みづらい文字の大きさやコントラスト、スマホのタッチポイントが小さすぎるなど、そもそもコンテンツにアクセスできるのかという点は、障害のあるなしにかかわらず大きな問題です。

4. 美しいか

ビジュアルデザインのところでも述べましたが、美的ユーザビリティ効果は侮れません。美しいものは機能やコンテンツが整理されていて使いやすいものです。さらにFunction is Beauty(機能美)と言う言葉もあります。

5. トーン&マナーを守っているか

これもビジュアルデザインでもでてきましたが、サイトの雰囲気が、その企業のそれと合っているかという点です。老舗には老舗の、スタートアップにはスタートアップなりのトンマナがあると思います。

6. オリジナリティはあるか

似たようなデザインのコーポレートサイトが多い中、印象に残るデザインのサイトは、何度も訪れたくなるものです。ブランドメッセージをデザインで表現すると考えると、他社との違いを伝えるためにも、サイトのデザインにオリジナリティが必要だと思います。

おまけ. ブランドメッセージを体現しているか

トンマナともかぶる要素が多いのですが、ブランドメッセージを、ロゴやコーポレートカラー、デザインやコンテンツ、サービスに込められているかということです。信頼感とともに、その企業らしさ(アイデンティティ)が伝わっているかという風にとらえてもいいと思います。


※最初6つだったのですが、番号がかぶってしまっていたようで、結果7つになってしまいました。

Webデザインの評価がテーマでしたので、比較的デザインに関連する項目を多く取り上げましたが、ビジュアルデザインの場合と違って、使いやすさといったようなUXデザインに関する項目もでてきました。

Webサイト自体の評価となると、もっとコンテンツに関する項目が増えてくると思います。一番大切なのはコンテンツ(中味)です。デザインはそれをいれる器ですので、コンテンツエディターの担当者とよく話し合いながら、Webデザインを作り上げて頂ければと思います。

(担当:小山智久)