デザインその前に

デザインとは問題解決だと言う人がいます。クリエイティブの力で、問題を解決する行為がデザインだということです。問題を解決するためには、まず問題の把握と、その分析が必要です。ホームページの場合、更新が煩雑、負担になっている。お問い合せの数が増えない。担当者がやめて更新できない。と言った問題が考えられるでしょう。

この場合、まず調べたいのは、アクセスログ解析の分析。さらにホームページのユーザビリティやユーザー体験をしらべるUXデザイン診断が考えられます。アクセスログ解析では、ユーザーがどのページから流入して、どのページから離脱しているかなどが調べられますし、UXデザイン診断では、ユーザーがどこで迷っているか、使って楽しい体験を提供できているかがわかります。

その次に必要な情報は、マーケティングが扱っている広告の効果や、お問い合せやコールセンターが把握しているお客様の声です。これらを知らずしてデザインしては、お客様の心にとどかず、問題は解決することはできません。担当者は必ず分析しているはずなので、お伺いできる範囲で、聞いておきましょう。

最後に必要な情報は、経営戦略などの、会社の根本に関する情報です。もし経営者か、それに変わる地位のかたとお会いできるのであれば、いやお会い出来るよう努力し、大前研一氏が考え、権成俊氏が改良した、AB3Cを使って、顧客の姿、顧客の要望、自社の特徴、競合他社の売り、自社の強みを分析し、強みをデザインに反映します。

UXデザイン診断とは

UXデザイン診断とは、たんなるデザイン診断と何が違うのでしょうか?バズワードのUX(ユーザー体験)が付いてるところからも、単なるユーザビリティ(使い勝手)チェックでは無いと思います。

UXデザイン診断とは、ユーザーがこう使うだろうという、シュミレーションをしながら、ホームページを見てゆき、説明不足でわからないところ、使い方を間違えてしまいそうなところ、よく使う機能なのに、目立たないところなどを洗い出し、ユーザーがサイトをつかって楽しい体験ができているかを、調べる診断です。ユーザー視点で体験をしてみるところが特徴です。そのことで、単なるユーザビリティテストより深い問題点が洗い出せます。

キゴウラボでは、数多くのホームページ制作にかかわり、高齢者も使う年賀状ソフトのUIデザインを長年担当してきた専門家が、UXデザイン診断をおこないます。オンラインショップは、それに合わせた診断をおこないます。

AB3Cコンサルティングとは

AB3Cは一般社団法人ウェブコンサルタント協会の登録商標です。前述したとおり、コンサルタントの大前研一氏が、競合を見よと言う言葉とともに広めたのが3Cです。競合(Customer)、自社(Company)競合(Conpetitor)、それを改良して、3つをつなぐところに、ベネフィット(Benefit)と差別的優位点(Advantage)をくわえたのが、AB3Cです。お客様が本質的に求めているものを分析し、競合と比較して、絶対的な差別点をあぶり出し、それをデザインに反映する。それがAB3Cです。

ホームページ、特にコーポレートサイトは、企業の現状の姿を現す鏡になります。そこに経営戦略が見えなければ、空っぽの会社のホームページになります。コーポレートサイトを作る過程で、経営戦略を見直し、会社の舵を切り直す会社もすくなくありません。デザインは、経営戦略を再構築するという問題解決に役立つのです。

あらためてデザインの前に必要なこと

いままでの文章をまとめると、デザインで問題解決をしたければ、次ぎの3点が必要になってくると思います。

・現状把握
・強み(戦略)の発掘
・的を得たキャッチコピーとメインビジュアル(写真やイラスト)

UXデザイン診断で、現状を把握し(改善点を見つけ)、AB3CDコンサルティングで、競合にたいして完膚なく勝てる強みを見いだし、それらを、コピー、写真、イラストを駆使したデザインで見込み客に伝えるのです。キゴウラボはデザインの前だけでなく、デザインの後もやっている会社ですが、デザインの前がしっかりしないと、後はぐだぐだになってしまいますので、こうやって記事にしてみました。

お客様のところに、確実にメッセージを伝えるためには、SEO対策や、SNSの活用などもあるので、それについてはまた後日。