UXデザインや、デザイン思考、サービスデザインなど、デザインと名のつくものは多いですが、ここでは、ウェブやUIの表層のデザイン、すなわちビジュアルデザインの部分を評価する方法を考えてみます。デザイン評論では有名なHさんが実践でテスト中のモノがあるらしいので、モノマネといわれないよう、それが発表になる前にまとめてみましょう。

UI/UXデザインを評価する指標はすでにたくさんありますので、ここではビジュアルデザインの評価を対象とします。前提条件として、UXデザインのような基本的なユーザビリティは満たしているものとします。ただし、ワイヤフレーム段階でテストしたもので、ビジュアルを当ててみて検証したわけではないという状況だとします。

1.美しいか

 ビジュアルデザインですから、文句なしにまずはデザインが美しいかどうかが問われます。インスピレーションの問題になりますが、複数の評価者が美しいと評価すれば、クリアーしたと考えてよいでしょう。美的ユーザビリティ効果というものもあり、美しいものは、情報や機能が整理されていて、使いやすいものです。

2.トーン&マナーは合っているか

 会社やメディアのもつ雰囲気というモノがあります。今回制作したウェブなりアプリは、その雰囲気に合っているでしょうか。高級和菓子店のアプリがポップであったりするのはトーン&マナー(トンマナ)がおかしいでしょう。医療機器のウェブサイトには安心さが感じられないといけません。いずれもトンマナがずれてないか確認が必要です。

3.ユーザーの操作を妨げてないか

 せっかくペーパープロトタイピングやユーザーテストを行って作成したデザインでも、最終的なビジュアルデザインの場面で、色の使い方による混乱や、要素の大きさによるわかりづらさなどが発生してしまっては、元も子もありません。使い勝手に悪影響のあるようなデザインになってないか確認しましょう。

4.印象に残るか

 美しくても、競合サイトと同じ様なデザインになってしまって、印象に残らないのであれば意味がありません。トンマナを意識しつつも、少しフォントを変えて見る、あえて反対色の色を小さくあしらってみるなど、ユーザーの記憶に残るデザインなければなりません。

5.ブランドイメージを損ねていないか

 ロゴの使用は適切になされているか、コーポレートカラーは有効に機能しているか、ブランドの価値を損ねるような表現をしていないかなど、確認する必要がある項目はいくつも考えられます。コーポレートサイトではなく、キャンペーンサイトやアプリであったとしても、ブランドが持つ共通のメッセージはどこかで表現されてなければなりません。

今回は、ビジュアルデザインに着目して評価しましたが、その前段階、UI/UXデザインの段階でも同様の評価をすべきです。ペーパープロトタイピングやユーザーテストが有名ですが、それについてはまた別の記事にまとめたいと思います。

(担当:小山智久)

写真:Freepikによるデザイン