SEOキーワードを選定して検索されるタイトルを作る4つのステップ

せっかく記事を書いても、読者が読んでくれなければ意味がありません。読者に読んでもらうには、できるだけ検索上位に表示され、読者がアクセスしてくれなければなりません。そのためには、SEO対策が重要です。特にタイトルに、SEOキーワードを含むようにして、検索されるようにするのが重要です。なかなか難しいキーワード選定とタイトル作り、私たちもうまくできているか自信はありませんが、共に学んでいきましょう。

まずはSEOキーワードの候補を選ぶ

書きたいテーマにあった、SEOキーワードを、思いつくまま出してみましょう。テーマが決まっているので、そんなに数はでないと思います。数個のSEOキーワードがでたら、それで検索してみましょう。

その時、ポイントは、あなたの検索履歴によって並び変えられないように、Chromeの「シークレットモード」(Ctrl+Shift+N)や、Firefoxの「プライベートブラウジング」(Ctrl+Shift+P)で検索することです。

検索してみると、SEOキーワードによっては、Wikipediaの解説が出てきたり、学術的なサイトが上位表示されたりして、自分の記事がそこに載るには合わない感じがするかもしれません。

その場合は、他の言葉と組み合わせて検索してみましょう。その組み合わせる言葉の候補を教えてくれるのが、goodkeywordです。SEOキーワードで検索すると、GoogleとBingから検索キーワードとして組み合わせると効果的な単語が表示されます。

goodkeyword.png

こうやって、オウンドメディアのタイトルに含める、SEOキーワードの候補を出していくわけです。

次にSEOキーワードを絞り込む 

SEOキーワードを絞り込むには、次の点で検討します。

  • そのSEOキーワードは十分な検索ボリュームがあるか。
  • そのSEOキーワードには、上位表示を阻む競合がいるか。

そのSEOキーワードは十分な検索ボリュームがあるか 

SEOキーワードが、実際に検索で使われていなければ、検索されないので、意味がありません。それを調べるためには、Google AdWordsのキーワードプランナーを使います。

keywordplanner.png

Googleのアカウントがあれば、Google AdWordsにログインし、運用ツールからキーワードプランナーを選択します。SEOキーワードと、ランディングページ(まだなければ近いページ)、商品カテゴリーなどを入力して検索します。

すると、検索語句の月間平均検索ボリュームが表示されます。この数字が目安として月間1000回程度検索されているSEOキーワードを使うようにしましょう。ただし、この数が多いと競合が多い可能性がありますので、200〜500程度のキーワードをいくつか選び、その中で上位表示されることを狙うことから始めるのも1つの方法です。

参考までに、検索したSEOキーワードの類似キーワードも提案してくれますので、検索ボリュームとあわせて見ておきましょう。

そのSEOキーワードには、上位表示を阻む競合がいるか

まずは、そのSEOキーワードで検索してみましょう。はてなブックマーク Google Chrome 拡張をいれていれば、検索結果に、はてなブックマークの数が表示されます。ブックマーク数が多いサイト、大手が運用しているサイト、Wikipediaの解説などが出てきた場合、それらを超えて上位表示をすることは難しいので、そのキーワードは候補から外します。

またキーワード難易度チェックツールでSEOキーワードの難易度を調べることができます。ツールで検索すると、検索キーワードと、類似キーワードで、SEO難易度と、月間検索数予測などが表示されます。SEO難易度が70以下のキーワードが、ライバルサイトが弱めのキーワードです。これを候補としましょう。

選定したSEOキーワードを使ってオウンドメディアのタイトルを作る

以上の方法で、SEOキーワードが選定できたら、それを生かしてオウンドメディアのタイトルを作ります。Googleの検索結果に表示される文字数は、半角・全角ともに1文字と数えて最大32文字といわれていますので、32文字以内でタイトルを作ることを考えます。

例えば、SEOキーワードが「珈琲」で、組み合わせ語が「美味しい」だった場合。

  • 「美味しい珈琲の入れ方」
  • 「10分でわかる、テイスト別今時の美味しい珈琲の入れ方8選」

この2つを比較した場合、当然後者のほうが反応率は高いです。

美味しい珈琲の入れ方を説明しているのは両者ともですが、後者は、「10分でわかる」「テイスト別の入れ方が8選」「今時の美味しい入れ方」と具体的な内容となっていて、このページを見たら、いろんなテイストの珈琲の入れ方が分かって楽しそうという印象を与えます。

ポイントとして

  •  具体的な数字がはいっている
  • 一目で役立つことがわかる
  • 簡単であることがわかる
  • 読者目線である
  • 煽り言葉がある

という点を念頭においてタイトルをつくるとよいでしょう

オウンドメディアのタイトルが具体的になることで、Googleのロボットもサイトが意図していることがより理解できるようになり、検索順位も上がりやすくなります。

ただし、タイトルに書いた以上、オウンドメディアのコンテンツもそれに合った内容にしなければなりません。タイトルにみあった良質なコンテンツを作り込む必要があります。(その点でこのタイトルでは苦しいデスね)

SEOキーワードにロングテールキーワードを選ぶ

1つのSEOキーワードだけだと、検索数の多いビッグワードとなってしまい、上位表示は難しい可能性があります。これまでも触れてきましたが、他の言葉と組み合わせることで、検索数は少ないものの、上位表示が可能なSEOキーワードを狙っていく方法があります。

関連ワードを探すには、次の方法があります。

  • goodkeywordを使う
  • キーワードプランナーを使う
  • Googleオートコンプリートを使う

です。前2つは既出ですが、GoogleオートコンプリートはGoogleのメインページで検索するときに、候補が表示されるあれです。これも関連ワードを探すヒントになります。

関連キーワードには関連性の近さによって、重み付けがあります。強い関連キーワードは、タイトルに不自然でなければいれ、見出しには意識的にいれます。逆に弱い関連キーワードは、文中に散りばめるようにします。

問題は、SEOキーワードとなるキーワードが2つタイトルに入っている場合です。本来ならタイトルには1つのSEOキーワードとそれに関連する関連ワードがはいっているのが本来の姿です。しかしタイトルの付け方によっては、SEOキーワードともとれる言葉が2つはいってしまうことがあります。

目的が明らかな場合は問題ないと思います。しかし、キーワードの関連性が重くないので、両方のキーワードを入れて検索する人は少ないと思います。できれば、このようなタイトルは明確な目的がなければ避けた方が無難です。

まとめ

SEOキーワードの候補から、関連する語を探し、SEOキーワードを絞り込む方法を学びました。そして、絞り込んだキーワードから、どの様にオウンドメディアのタイトルを付ければ良いのかを学びました。最後に、ロングテールキーワードの探し方と、その使い方について学びました。

やってみて、以外と最初のSEOキーワードの候補をだすのと、そこからSEOキーワードを絞り込むのが難しい印象がありました。さらにタイトルをつけるのは、かなり頭をひねりました。サンプルとして上げたタイトルも、やや無理矢理な例となってしまった感があります。

オウンドメディアのタイトル作りは、SEO対策の1丁目1番地ともいえます。しかしSEOキーワードを入れればそれで済む物でもありません。その他にも、記事の内容がストレートに伝わっているか、シンプルで具体的かなどいくつかの条件があります。日々繰り返す執筆活動のなかで、全てを満たすタイトルを作るのは至難の技ですが、読まれないと意味がないオウンドメディア。最重要課題として取り組みましょう。

(担当:小山智久)