クリエイティブ・コモンズで簡単に商用利用可の写真を探す2つの方法

アイキャッチ画像を手に入れよう! 無料素材サイト8選」で、無料で写真素材を手に入れる方法をご紹介しましたが、その他にも方法があります。それは世界最大の画像アーカイブFlickrから、無料で商用利用してよい画像を探して使う方法です。そのためには、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを活用します。その方法をまとめてみました。 このオウンドメディアでも使ってる方法です。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)とは、インターネット時代の新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由につかっても構いません。」という意思表示をするためのツールです。(クリエイティブ・コモンズのサイトより)

CCライセンスには、再配布やリミックスをするための条件が4つあります。

  • 表示・BY:作品のクレジットを表示すること
  • 非営利・NC:営利目的での利用をしないこと
  • 改変禁止・ND:元の作品を改変しないこと
  • 継承・SA:元の作品と同じCCライセンスで公開すること

それぞれに、決まったアイコンがあり、これらの条件をくみあわせて、全部で6つのライセンスとなります。この中で、「表示」だけのライセンスが、商用利用が可能で、トリミングなどが可能な写真素材ということになります。これをFlickrから探し出すのです。

Flickrから写真の探し方

Explore / Creative Commonsのページ(メニューにはないので直接リンクからいく。)をひらき、Attribution Licenseの項目をみます。右下に写真の点数と、See more というリンクがあるので、それをクリックします。

「表示」ライセンスだけの最新の一覧が表示されますので、上の検索キャレットにキーワードをいれて写真を検索します。検索キーワードは英語のほうが結果は多いですが、日本人ユーザーも多数投稿されているので、日本語のキーワードでも検索される写真は結構あります。両方比較してみてみるとその違いがわかって楽しいかもしれません。

さらに検索結果ページでは、色の傾向や、写っているものの傾向で絞り込めるほか、右端のAdvancedをクリックすると、横縦の向きや写真のサイズなどでも絞り込むことができます。

CREATIVE COMMONS PHOTO SEARCH in Flickrの使い方

Flickrからの検索でも十分用は足すと思いますが、もっと直感的に検索したいのなら、「使えるクリエイティブ・コモンズの写真素材を検索 – CREATIVE COMMONS PHOTO SEARCH in Flickr」をオススメします。

サイトをひらき、右上の検索キャレットにキーワードを入力するだけで、商用利用可能な写真がタイル上に表示されます。気に入った写真があったら、クリックして拡大し、ライセンスを確認して、問題なければ写真をクリックすると、その写真のFlickrの画面を開いてくれます。

注意点として、「表示」ライセンスだけでなく、「表示-継承」ライセンスも検索結果に含まれるので、注意が必要です。

おそらく、 Flickr APIをつかって表示している関係か、ごくたまに、写真が表示されないことがあります。そんなときは、少し待ってみるか、Flickrのサイトで検索して下さい。

クリエイティブ・コモンズ作品の使い方

「表示」ライセンスの場合、最低限、作者のクレジットを表示すればよいので、丸にCCのマークと、作者の名前(Flickrに表示されている)を、使った写真の端のほうに、小さく表示すればOKです。(この記事のアイキャッチ画像参考)

もし「表示-継承」ライセンスの作品を使いたい場合は、作品のライセンスを示す必要があるので、「表示-継承」となっているCCのアイコンを表示するか、「表示-継承」のコモンズ証へのリンクを付ける必要があると思います。(ちょっと面倒)

ライセンス表示もしたくないのだけど

そんな場合は、素直に最初に紹介した、無料写真サイトから探した方が早いです。パブリックドメイン(著作権が切れた、または著作権を放棄した作品)の写真から探す方法もありますが、古い歴史的な写真ばかりが検索されて、希望の写真を見つけるのは困難だと思います。

Flickr写真を楽しもう

個人的なスナップショットもあれば、驚くほどクオリティの高い写真もあります。それらが混在しているのがFlickrの楽しいところです。膨大な写真の前に、選ぶ作業は大変かもしれませんが、イメージにあった写真と出会ったときのうれしさは、何ものにも変えられません。無料写真やストックフォトとは異なった、すこし「生っぽい」写真が欲しければ、Flickrは選択肢の1つになるでしょう。

(担当:小山智久)