村山です、こんにちは。

だいぶ遅くなってしまいましたが、さる2月11日に行われたWprld IA Dayに行って来ました。当日、「土曜日の祝日」という、なんだかもったいないような、損したような感じがするような日でしたが、IAについて考えぬく貴重な1日となりました。

簡単ですが、この日行われたセッションの中で興味深かったものをまとめてみました。

全世界に渡る14の都市で開催されたこのイベント。テーマは世界共通で「理解の構造をデザインする(Designing Structures for Understanding)」というもので、日本では午前10時の開始から休憩も挟んで8時間、6セッション行われました。中でも特に興味深かったセッションは「UX王子」と呼ばれていらっしゃる安藤氏による「ユーザーエクスペリエンスを正しく理解する」セッションと、午後に行われた「行動経済学」でした。

UXを正しく理解する

安藤氏のセッションでは、混同されがちなUXとUXDについて、まずUXDは「どんな体験をしてもらうか計画するだけでなく、体験が量産される仕組みをつくつこと=システム化」を検討するこであるということを理解した上で、計画的に量産するためにはまずUXをどう捉えるか、ということについて理解する緒を示してくれました。

行動経済学からわかるユーザー行動とデザインのありかた

昼ごはん後のもっとも睡魔がおそう時間に行われたこのセッショは、今回のラインナップの中でも一番アカデミズム満載。聞くこちらとしてもかなり気合がいりました。学生スイッチON。

  • 人は限定的、合理的に行動することをしようとしているのに、
  • なぜ合理的な選択ができないのか

人間はさまざまな要因に影響されて選択しているということについて、今さらながら気が付けさせられた内容でした。

人間の認知システムは、まず最初に「自動的に(それが何か、どういうものか)捉えるシステム」がはたらき、その後「熟慮システム」に移行すしていく、そして、直感的に判断するものは平均的な値を求めているというのです。考えてみれば自分自身もこうした思考回路を経て物事を判断しているように思い、納得。

そして、より良い決定ができる環境を用意するために「選択アーキテクチャー」をデザインしていく必要があるという提言でこのセッションは終わりました。ちなみにイギリスでは「NUDGES(*)」と呼ぶ決定支援の研究がされているそうです。

(*)
iNcentives(インセンティブ)
Understand mapping(マッピングを理解する)
Defaults(基本)
Give feedback(フィードバックを与える)
Expect error(エラーを予測)
Structure complex choices(複雑な選択を体系化)

この「行動経済学」自体は、勉強不足なため、今回初めて耳にしたものでしたが、情報設計だけでなく、コピーライティングなど「人を動かすための設計」という観点でいえば、この研究はいろいろな分野で応用がきくのではないかとも思いました。

時間の都合で最後まで後半の1セッションを聞くことができなかったのが残念。
でも今回はどれもIAの根幹を理解するという意味では、とても参考になった日でした。