Twitter連載「CMS時代のライティング」第1弾まとめ

きっかけはCMS構築を何本か手がけた中で、どうしてもサーバーや、システムやデザインのことばかりに頭が働きがちで、「コンテンツ管理システム」なのに、コンテンツそのものの議論がおろそかになってしまっていないかということでした。

たとえばリニューアルの場合、原稿は現状サイト流用するから…とか、足りない原稿はデザイナーやディレクターが書いたり、ディレクターがゴーストライターになっているケースも多いと聞いています。それってどうなの?という釈然としない疑問がフツフツと湧き、

「だったら『CMS時代のウェブライティング』とか、『ウェブ担は、ウェブ編集者であるべし』っていう感じの読み物をまとめたいよね。ダダ漏れで編集会議しよっかな」

…という思いつきから、まずはtwitterでつぶやいてみようと、9月くらいからキゴウラボのtwitterアカウント(@kigoulab)から10回くらいを目処に不定期につぶやいていました。

何時ぐらいにつぶやいたら一番読まれるんだろう…というリサーチも兼ねながらつぶやいたので、必ずしもRTされたものがいいつぶやき、されないものが興味をそそらなかったというわけではない(と思う)のですが、フォロワーの皆さんはどんなことに興味を示すのか、ということを探る意味もあり、技術・技法的なことよりも、やや啓蒙的な内容を中心につぶやいてみたところ、いくつかのつぶやきには大きな反響がありありました。

そこで、第一弾のまとめとしてこれまでのつぶやきを、リツィート数の高い順に再度掲載いたします。

予想外に好評だったので、第2弾はもうすこしTips的なものを中心につぶやいてみようかなぁと考えています。

つぶやきのまとめ

・ウェブページの99%は、文章で出来ている。デザインだけじゃなく、ライティングにも時間と予算を掛けるべし
→30分で一気にリツィートされたつぶやき。

・ウェブサイトは、他の広告とちがって待ってるしかない。来訪があったときは、ほんのちょっと興味を持ってくれたとき。そのほんのちょっとの興味を、大きな関心に変えられるか。ウェブで先ずやるべき事はここだ。

・ワイヤーフレームや、先割りレイアウトのときに、借りの文章を「ダミー」と繰り返してはだめ。日本語は、仮名と漢字がまざって、初めて成り立つもの。仮名漢字の割合が近い文章をきちんといれてシミュレーションしないと、適切な文字数が見えてきません。 まずは青空文庫から、好きな小説を選んでつかってみては?

・取材・原稿執筆のための予算確保について、これが実行できているところは少ない。でもシステムとデザインだけではサイトはできない。

・言葉によるコミュニケーションと、言葉じゃないコミュニケーションは、「両輪の輪」と言って良い。

・来訪者の興味はどんどん変化していく。だからウェブサイトもどんどん変化していく必要がある。だからCMSを導入して、コピーライティングを覚える必要がある。

・CMSはウェブデザインソフトでも、コンテンツ自動生成ソフトでもありません。

・取材といえば、べつに人をインタビューするだけが取材ではない。どんな内容のコンテンツを掲載するか検討するために社内の人の声を聞きにいく。これも取材。

・「あれ、このページの原稿がない」「誰が書くんだっけ?」ということがないように、サイトマップだけではなく、原稿リストも作っておいたほうがいいです。経験則。

・自社について他人に取材してもらう。自分で取材してみる。そうやって初めて気づいた自分たちの事、それはすべて、自社のブランド。それをメッセージにする事から始めよう

・売るための“言葉”とは、買う理由に気づかせるための“言葉” 。