あなたの記事の誤字脱字を防ぐために、校正ツールを活用する!

文章を書いてできあがったものを見ると、なぜ?というような誤変換、誤字脱字など、十分気をつけていたつもりでもそういうミスは必ずといって起こります。 

「だって人間だもの…(あいだみつを風味)」

いやいや、そこで開き直ってはいけない!

メディアと名乗る以上、オウンドメディアも外部に情報を流すメディアの一つ。できる限り基本的な記載ミスは避けたいものですが、自分で書いた記事を自分でチェックすると、やはり見過ごしてしまうものです。そんなときのためにさまざまな校正ツールがあるのでそれを利用するという手もあります。

文章を書いたら校正ツールでまずチェック

この記事を掲載しているキゴウラボのオウンドメディアを担当しているのは私と代表の二人が担当しています。二人体制なので、一方が書いた記事は、必ずもう一人が目を通し、あらかじめ作っておいた正誤表に沿った記載になっているか、文章上おかしいところはないかチェックするようにしていますが、チェックをしてもらう前に、最低でもWordの校閲機能を使って、表記揺れがないかどうかチェックすることが決まりです。

※社内では「Word校正」と呼んでいます。

Wordの校閲機能とは

多くの人が使っているWordなので、一番利用しやすいツールだと思います。

「校閲」メニューを選択し、「スペルチェックと文字校正」ボタンを選択すれば、表示されている文章を対象に表記揺れや入力ミスを指摘してくれます。よくミスしがちなのが「○○したりXXXなど」という言い回し。「~たり」は繰り返して使いますというようにチェックが入ります。

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ただし、チェックする内容はごくごく基本的なものです。固有名詞の場合は、Wordのメイン辞書に入っていない場合はチェックされませんし、送り仮名のチェックは弱いという弱点もあります(送り仮名の表記揺れがあればどれに統一するかのチェックがあがりますが)。

あくまでも最初の、最低限の確認ツールであることで、これでOKというわけではないことを念頭にいれておいたほうがいいと思います。

またWord校正をかけるときは、変更履歴ボタンを押してから行うとどんな修正を行ったのかがわかるのでこれも忘れずに。

オンラインの校正ツール「日本語エラーチェックサービス ENNO」

実は、文章を書くときはWordで書くより、テキストエディタで書くことのほうが多いです。

※この段落あたりに写真をいれるとか、文字装飾の指定をしないといけない場合や、変更履歴をあえて残す必要があるときなどは最終的にWord形式で納品します。

テキストエディタでそのまま進める場合はインターネットで使える無料の校正ツールなども利用しています。

それが「Enno」です。

https://enno.jp/

1万字までの文章に対応。サーバー上に文章が残らないということが明記されていることと、サイトの通信をCloudFlareのSSL証明書で暗号化するなど通信面での安全性を施してくれているので比較的安心して使えるツールといえるかもしれません。

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ただし、インターネット上を通すものなので、社内用の極秘文書などの使用には向きません。このブログ記事のような、公開用の記事などで使うことを前提にしてください。利用する際は利用規約を読んだ上でご利用ください。

PCにインストールして使う校正ツール「Just Right!6 Pro」

ジャストシステムが開発・販売している高機能の日本語校正支援アプリです。インストール型の利点はオンラインツールのように利用にあたっての心配がないことがあげられますが、さまざまなアプリケーションに対応しているので、例えばWord、Excel、PowerPointなど業務で使うアプリケーションにアドインできます。

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また独自の表記基準があればそれらを校正用辞書として登録することもできます。さらに「共同通信社 記者ハンドブック」を、Just Right!の校正辞書として使用できるオプションツールも出ています。

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※このほかにも医療校正辞書や命科学、分子生命学、生物学、物理化学などの語句にも対応しているライフサイエンス辞書も追加できるそうです。

こちらはもちろん有料。5ユーザーからの年間契約、法人ライセンス、個人ライセンスとあります。

※2000字までの原稿をチェックできる20日間有効な体験版があります。

http://www.justsystems.com/jp/products/justright/

文意や記事の事実確認などは人間の目で

以上、紹介したものはあくまでも表記のチェックを機械的にするものであって、文意や書いた内容の事実確認などは校正ツールには無理なことです。事実確認などは、自分の記憶だけを頼らずに、裏付けをとれるものはきちんと裏付けをした上で記事にする方が好ましいですし、不確かなものは記事にしないという英断も必要です。

ただ表記確認は校正ツールに任せることで、多少は確認の手間を省くことができると思いますし、表記ミスを減らすこともできるでしょう。

こちらで紹介したものは、私自身が使ったツールだけですが、ほかにもさまざまな校正ツールがあります。利用する際は、まずは自分で使ってみて確かめてから利用してみてください。

(担当:村山ひでこ)