デザインやイラスト、写真撮影を発注するときに大切なこと

これまで、取材やインタビュー依頼をする際のポイントや、ライターへの依頼方法などについて解説してきましたが、コンテンツ制作はデザイン抜きには語れません。内容によっては、オリジナルのイラストや写真も必要になるでしょう。

そんなとき、デザイナーさんやイラストレーターさん、カメラマンさんたちに発注するときのポイントについて紹介します。

デザイン・イラスト・写真撮影…発注の際に共通することとは

企画は必ず共有を

掲載するコンテンツの企画書や資料などは、制作を依頼するデザイナーさんたちにも共有しておくことです。

「デザインしてもらうだけだから」とか「イラストが欲しいのはここだけだから」など、必要な部分がピンポイントのものであっても、どういう目的でその企画をたてたのか、作ることになったのかなど、全体の背景を共有することは大事なことです。

制作チーム全体でコンテンツを作り上げるという意識を持って依頼することが大事です。

いきなりすぐダメ出しはしない

納品された成果物に対して、思い通りのものではないものが上がってくることもあります。それは自分以外の、別の人間が作業するのであれば当たり前のことです。

とはいえ、「なぜこうなった!」と怒り心頭になるときもありますが、まずは自分がどんな依頼をしたのか振り返ってみてください。もしかしたら依頼内容に、誤解を招く表現や伝え忘れていたことなどがあったのかもかもしれません。

また、どんな場合であっても、まずは制作したことに対してのお礼は忘れずに。その上で、相違があった点などを改めて伝えるようにしたほうが、相手にも聞いてもらいやすいでしょう。

褒めることも大事

「褒める子はよく育つ」というわけではありませんが、褒めることも大事なコミュニケーションの一つです。良いと思った点はどんどん伝えてください。

デザイナーへの依頼

新規のコンテンツであれば企画書と一緒にラフレイアウトも用意しておくと良いでしょう。

ラフレイアウトは対象のページにどんな要素が入るのかを具体的に伝えるためにも必要です。

さらに、どんなテイストのデザインにしてほしいのか、参考になるようなデザインがあればそれも伝えておくと、さらに具体的に伝わります。

イラストレーターへの依頼

発注するイラストが人物イラストか、静物か、または風景かによっても違いますが、これも具体的に伝えるために参考になるデザインがあれば伝えておくようにしましょう。原稿が用意できるようであれば、原稿も一緒に送ります。

また「状況を説明するためのイラスト」、例えばトラブル事例用のイラストなど原稿を読むだけでは想像がつきづらいものなどはラフを用意しておくと良いです。

人物イラストを依頼するときは、人物のペルソナ(年齢や会社での役職など)や画風を決めておくようにしましょう。

カメラマンへの依頼

どのような写真が必要なのかを具体的に伝えます。例えば商品説明を主体とした取材であれば、インタビューイーの上半身アップ写真は当然として、話している途中の写真や、正面写真も必要なのか、紹介する商品の写真だけをその場で撮るのか。講演会などの撮影であれば、会場の様子、来場者の撮影は後ろだけにするなどの決まりについても伝えるるようにしましょう。

依頼にはとにかく、持っている情報をすべて伝えることが大事です。

すべてにおいて具体的なイメージをあらかじめ持つ事が大事ですが、はっきりしていなくても「なんとなくこんなイメージだけど」というだけでも良いと思います。イメージの共有点が多ければ多いほど、成果物への齟齬も少なくなるでしょう。

担当:村山ひでこ