今回の記事は主にオウンドメディアの担当になった、そして記事を書くことになっちゃった人向けです。個人的にブログを書いている人も多いでしょうし、報告書やプレゼン資料など文章を書く機会はわりと多いものですが、「記事」ともなると、単に得意だからというだけでは難しいものです。そんなときはプロのライターに頼みましょう。

1. まずは上司の説得

例えば、「サイボウズ式」のようにオウンドメディア運営のために独立した部署が成り立っているところは非常にまれで、大抵は、広報部や総務部などのスタッフが通常業務と兼務していることが多く、そのため記事を書く事も中の人という場合がほとんどだと思います。

その場合、ライターに依頼するのもまずは予算確保から、その前に上司の説得。

すべての記事をライターに依頼するとなると、まずなかなか承認が下りづらいと思いますが、取材やインタビュー記事の場合は、この種の記事を経験したことがない人にはハードルが高いもの。さらに目玉記事ともなればそれなりの力量が必要です。まずはこうした記事から外部に依頼するというのも一つの手です。この記事を担当することで通常業務が阻害される可能性がある、または目玉記事になるためプロに依頼したいなど、依頼すべき理由をはっきりとさせること。

また、オウンドメディアの立ち上げ時は最低でも10本以上の記事を用意する必要があるので、マンパワーも必要になります。そこでライターを使って制作するのも、メディアを成立させるために必要なこととなります。

2. ライターの原稿料を確保する

ライターの原稿料相場はかなり幅広くわかりづらいというのが難点です。

一般にキュレーションメディア系の記事は1文字あたり0.5円という破格の安さでライター募集しています(しかもそれで成り立っている)。こうした記事を書く人は副業ライターの人が多いことと、二次情報記事、いわばネット上の情報記事を収集して記事を作成することしかしていない人が多いです。

プロのライターの場合は最低でも1文字10円〜15円を相場として考えていったほうがいいとおもいます。もちろん経験値によっても違います。依頼したいライターが通常どのくらいの費用で請け負っているか、正直ベースで尋ねるのも必要なことです(とはいえ、割と依頼者からの言い値で受けている人も多いので、そこはその人の経験値と、記事制作の予算を基にしてください)。

また取材やインタビューであれば、その分時間を拘束することになるので取材経費をきちんと用意しておきましょう。

3. ライターを探す

知り合いにライターがいないという時は、紹介してもらうアテがあればいいのですが、インターネットで探すということがポピュラーな方法です。

クラウドワークス、ランサーズなどのマッチングサイトにも多くのライターが登録していますし、取材専門にライティングと撮影もパッケージで請け負う会社もあります。またフリーライター専門の募集サイトもあるので、そこで募集をかけるという方法もあります。

もちろん弊社でも取材・インタビューから、座談会、対談記事なども対応可能です。

4. 執筆依頼書や取材企画書などを用意する

取材・インタビューを依頼する場合は、取材企画書は必要なものです。

※取材企画書については、当ブログの「スマートな取材・インタビュー依頼には取材企画書を用意」をご参照ください。

このほか、取材をする背景として、掲載する媒体やコンテンツ企画の内容、取材対象について予め把握しておいて欲しいことがあれば、その資料を一式用意しておくことも必要です。

経験のあるライターの場合、そうした背景も考慮した記事制作を心がけてくれるものです。

さらにオウンドメディアの場合はネットでの掲載になるので、最低限のSEO対策も考慮しなければいけません。タイトル(大見出し)等の見出しに含んでおくべきキーワードはGoogle AdWordsのキーワードプランナーなどのキーワードツールで選定し、ライターと共有しておきます。

※関連キーワードを検索できるツールもあります。キーワード+○○などキーワードとどんな言葉をユーザーが組み合わせているか、参考になります。

関連キーワード取得ツール

紙のメディア(雑誌などのことです)を主に活躍してきたライターは、ネット上での記事の書き方に不慣れな場合もあります。ライターの執筆経験も踏まえ、場合によってはキーワードを含めた見出し等をあらかじめ指定しておきます。ただし、この段階での見出しは仮決めでも問題ありません。本文の内容によっては見出しを見直すなどの余地も残しておきます。

また、メディアの対象者像(ペルソナ)を伝え、文章の言い回しもくだけた感じか、またビジネスライクに固めな感じか、文章のトーン&マナーについても共有しておきます。

そのほかにも字数や締切日など必要事項はさまざまあります。納品された原稿と依頼した内容との齟齬によって、差し戻し(ライターに修正してもらうこと)やリライトが起こらないようにするためにも、以下のような基本的なフォーマットをあらかじめ指定しておきましょう。

【執筆依頼事項】

  • 掲載媒体(メディア名、URL)
  • 媒体のターゲットと目的
  • 想定されているペルソナ
  • 執筆テーマ、意図
  • 最低字数(見出し、本文、要約文)
  • キーワード(テーマから引き出したキーワード)
  • タイトルや見出し、本文のトーン&マナー
  • 文体(ですます調)
  • 文章の構成(見本となる記事があればそれを提供)
  • NGワード
  • 表記ルール(製品・サービス名など独自の表記、環境依存文字、数字や固有名詞、表記上の注意点)

※用字用語の表記ルールがない場合は、市販の用字用語集(朝日新聞用語の手引き、共同通信社記者ハンドブックなど)を指定しておく。

  • 上記以外の注意事項

また、サンプル記事があれば送るようにしておきます。

5. 発注するライターの人となりを知る

意外と大事なのは、依頼するライターがどんな人なのかを知ることです。

文章を書くのも人。特に取材の場合は人と人とのやり取りで進んでいくものなので、インタビュアーであるライターと、インタビュイーである取材を受ける側とのやり取りが、つつがなく進行するために、ライターの経歴を把握しておくことも大切です。これは前項のライターの原稿料を決める際にも関わってきます。

外部ライターも制作チームの一員です。1回限りの場合もあるかもしれませんが、今後も付き合っていくのであれば、一緒のチームの人となりを理解するのは大切なことです。相手を理解すれば、その相手も理解してくれる、相互理解が進めばライターも依頼されたメディアの特性を理解した文章を描いてくれるはずです。

キゴウラボではコンテンツを企画したい、ライターに記事を頼みたいなど記事制作に関わるさまざまなコンサルティングも行なっています。弊社とお仕事しているライターやカメラマンは各種雑誌等で豊富な経験を持っている者も多いのでご相談ください。

(担当:村山ひでこ)