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担当者必見!ウェブ制作の見積もり項目を考える6つの分類と内訳

見積もりはじく男

弊社の場合、小規模なサイトで50万程度から、中規模で300〜500万程度の見積もりを作る事が多いのですが、この間久しぶりに2000万を超える見積もりを作りました。金額が変わっても見積もりの内容は基本的に同じです。ウェブ制作の見積もり項目としてどのようなものが考えられるのか、まとめてみました。もし手元にウェブサイト制作の見積もりがあれば比べてみてください。

A. 企画、要件定義

  • 企画費
  • 要件定義費

企画費は、サイトの主にコンテンツ面の企画提案の費用です。「オウンドメディアを実施しましょう」「Facebookページと連携しましょう」といった提案を考える費用です。

一方、要件定義費は、システム開発がある場合、お客様の希望をヒアリングして、実装要件としてまとめる費用になります。当然こちらのほうが手間がかかりますので、それなりの金額となる場合が多いです。大規模なサイト構築のときに必ず出てくる項目です。

見積もりは、人日×単価で算出します。

B. サイト設計

  • ハイレベルサイトマップ設計(サイト構成の概要)
  • コンテンツインベントリ設計(ページ一覧)
  • ワイヤーフレーム設計(画面設計)

 

サイトの構成と、画面を設計する費用です。フローチャートの形式で概要をまとめ、エクセルでサイトの全ページを整理します。詳細は、過去の記事「エクセルで作るサイト設計書2つのパターン」で紹介しています。小規模サイトの場合は、サイトマップだけで全体を設計できるとおもいます。

ワイヤーフレームについては、過去の記事「ワイヤーフレームは実寸で作るべし」を参考にして下さい。

見積もりは、人日×単価で算出します。

C. コンテンツ

  • 編集・執筆
  • インタビュー
  • 撮影
  • 画像加工(レタッチ)
  • リライト

 

コンテンツマネージメントシステムに、コンテンツマーケティングと、世の中コンテンツ重視になっているのに、いろんな明細例をウェブでみても、この項目が抜けている場合が多いです。Googleもコンテンツ重視と歌っているのですから、たとえコンテンツがお客様提供であったとしても、サイト全体のトーン&マナーにあっているか、チェック&リライトのコストは見込んでおいた方が良いと思います。コンテンツを制作会社サイドで作るならなおさらです。

見積もりは、基本的に単価×点数で算出する形になります。撮影などは日当となる場合が多いです。

D. デザイン 

  • 基本デザイン
  • トップページデザイン
  • 下部階層デザイン
  • ロゴデザイン
  • イラスト作成
  • LPデザイン

 

サイトのビジュアルデザインの費用です。基本デザインはサイトのデザインの方向性を設計する費用です。トップページは下部階層と異なり、独自のデザインになることが多いことと、下部サイト以下のデザインの方向性を決めるので、高くなっている事が多いです。基本デザインの費用をトップページデザインに含めている場合もあります。下部階層デザインは、いくつかのパターンに分かれることが多いので、全てをつくらず、パターン毎に作る場合が多いです。また、あきらかに独自デザインとなるLP(ランディングページ)などは別項目になると思います。スマホ対応をする場合も別途項目立てが必要です。

見積もりは画面数×単価が基本ですが、サイト設計前で画面数が出ない場合は人日で算出する場合もあります。

E. コーディング

  • コーディング費用
  • JavaScript実装費用
  • スタイルガイド制作費

 

デザインにもとづいて、サイトをブラウザーで閲覧できるよう、HTML・CSSでコーディングする作業費です。検索してウェブでみられる料金表には 、フォームと下部階層でデザイン同様わけているケースが見受けられたのですが、フォームの画面なども同様に異なるので、弊社では細かく分けてはいません。見積もり段階でサイト設計ができてない場合が多いので、そこを細かく分けて見積もりをするのが難しいという理由もあります。むしろ、スマホ対応で、レスポンシブウェブデザインにするのか、別画面にするのか等のほうが、工数に影響があります。その辺はヒアリングをして見積もりを作る必要があります。

JavaScript実装費は、カルーセルや、アコーディオンなど、ライブラリーとしてすでに提供されているものを、組み込む費用です。新たに開発する場合は、次の開発の項目で見積もります。

スタイルガイドは、そのサイトで、見出しやボタン、配色など、デザイン要素全てを一覧にして、デザインを拡張するときに統一感を持たせたり、CMSで投稿するときに流用したりできるような、デザインパターンのガイドラインを作る費用です。大規模サイトでは作成しておくと、後々の運用が楽になります。

見積もりは、デザイン同様、画面数×単価が基本ですが、サイト設計前で画面数が出ない場合は人日で算出する場合もあります。

F. 開発(CMSの場合)

  • システム設計
  • CMSテンプレート実装
  • プラグイン開発
  • データ移行作業(CMSリニューアルの場合)
  • JavaScript開発
  • サーバー環境構築
  • テスト
  • ドキュメント作成

 

比較的多いと思われる、CMSの導入時の開発費用を例として上げました。CMSテンプレート実装とプラグイン開発は難易度が異なり、関わる人が異なる場合があるので、別項目として立項しました。以外と忘れがちなのがデータ移行作業で、結構手間のかかる作業になる場合が多く、個別に見積もり項目を立項する必要があります。その他、大規模サイトの場合は専用サーバーを使うことが多いので、そのサーバーの構築費用や、システム全体の動作や投稿がちゃんとできるかなどのテストを、テストシナリオをつくって確認、修正する費用です。規模が大きくなると、いろいろと必要な作業が増えてきます。

見積もりは、デザインのように画面数のような概念がないので、人日×単価で計算することになります。

G. その他

  • ライセンス費用
  • 進行管理費(20%)

 

ライセンス費用は、CMSのライセンス費のほか、有料のプラグインや、JavaScriptライブラリーをつかったときの費用です。進行管理費は、進捗報告や定例ミーティングへの参加、外注先へのディレクション費用のほか、純粋にプロジェクト全体の弊社の利益分となる費用を含みます。制作費用の20%前後を計上することが多いです。

人日か、画面数か

デザイン、コーディングの費用は、以前は画面数で見積もるケースが多かったですが、サイトの規模が大きくなると、初期段階ではサイト設計がされておらず、画面数が出てない場合があるので、規模感から人日をだして概算見積もりをお出しするケースがあります。サイト設計が確定したところで、画面数から算出して詳細見積もりを出したいところです。

人日の場合、仕様の変更にともなう、画面数の増減で見積もりを変更できないといった問題もあり、デザイン、コーディングは極力、画面数で見積もりたい所です。しかし、発注先選定のための概算見積もりを要求されることが多く、当然、まだ画面数は算出されていないので、致し方なく、人日で計算し、それがそのまま発注見積もりとして使われてしまうという事が多いです。この点は、今後の課題です。

外注先も、ある程度の金額を超えると、グロスで受注したかたちで受け取ってくれる場合があり、多少の画面数の増減は多めにみてくれる場合が多いです。そういうケースが増えるのなら人日のままでもよいのかなと思う事もあります。

まとめ

中規模〜大規模の場合を想定して、見積もり項目を出してみましたが、小規模の場合はもっとシンプルにできるとおもいます。サイト設計も複雑でないので、初期の見積もり段階から大体の画面数も算出できるからです。

人日と画面数、どちらも一長一短がありますが、サイト設計のタイミング、詳細見積もりがだせるか、外注先のスタンスなどを加味して、どちらで見積もるか考えてゆく必要があると思います。

見積もり項目も、見積もり単位や単価も、これと言った正解はありません。お客様とのコミュニケーションの結果と、自分達の取れる体制を踏まえて見積もりを作るしかないと思います。どういった項目が必要だろうと悩んだとき、この記事が参考になればうれしいです。

追記:
単価について、答えではないですが、こんな記事を書きました。参考にして下さい。「人月に銀の弾丸などない。Web制作の相場は、1日4万、5万、6万?

(担当:小山智久)

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最終更新日:2017年2月22日

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