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全職種必読!サイト設計の要石、IAを2つの側面から学ぶ。

IA(アイエー)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ウェブサイトの設計の要石となる仕事/職業でもある「IA」。UXデザインとも近いこの「IA」とは、どの様な仕事なのか学んでいきましょう。

IAがもつ2つの意味

 IAを、Wikipediaで紐解くと、以下のような定義が書かれています。

 「情報アーキテクチャ(Information Architecture)は、いわゆるWeb屋用語としては、知識やデータの組織化を意味し、「情報をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」ための表現技術といった意味である。」

すなわち、かみ砕いていうと、ウェブサイトに掲載したい情報を整理し、ユーザーが求める情報にたどりつけるようにナビゲーションや画面などを設計することを言います。

IAという言葉は、文脈によって2つの意味をもちます。2つの側面その1です 。

  • 職種・職業としてのIA 通例では「インフォメーションアーキテクト」と表現する
  • 職能・スキルとしてのIA 通例では「情報アーキテクチャ」と表現する

 

すなわち、IAを専門に行う人もいれば、自分のスキルセットの1つとしてIAをこなせる人もいるということです。IAの仕事は、サイトが小さければ、ディレクターやデザイナーが担当して設計することもあるし、巨大サイトの場合は専門のIAが、それに特化して担当することもあります。

スキルとしてのIAは、ウェブに関わる職業であれば、どの職種も身につけておいたほうが良いものです。 

具体的にIAが設計するもの

いろいろ考えられますが、以下のような物が成果物の代表でしょうか。

  • ハイレベルサイトマップ
  • コンテンツインベントリ
  • ナビゲーション
  • ラベリング
  • ワイヤーフレーム

ハイレベルサイトマップ

サイトをツリー状に整理して(ツリーとは限らないが)主要なページの関係をフローチャートで図式したもの。

コンテンツインベントリ

インベントリとは「在庫一覧」のこと。ウェブサイトの掲載する画面をすべてエクセル等で整理して、タイトルやURLなどを整理するもの。リニューアルの時は新旧のURLの対比にも使う。

ナビゲーション

画面の中にあって、画面遷移(画面間の移動)を可能とするリンク 特に全画面表示して主要なページを遷移するためのものを、グローバルナビゲーションという。

ラベリング

ナビゲーションや、ボタン、バナーなど、主にクリックできるUIの言葉を名付けること

ワイヤーフレーム

大まかなレイアウトを示した構成図。画面のなかで各要素が、どのくらいの大きさで、どの位置に表示するかを整理したもの

ここで気づいて欲しいのは、IAは、既にサイトの方向性が決まったものを、整理して「見える化」しているだけだということです。サイトの方向性は何処で決めるのでしょうか?

Big and Small

2013年から14年頃、Big IA or Small IAという言葉がネットで盛んに議論されました。2つの側面その2です

  • ・Big IA:広義のIA。情報の整理だけにとどまらず、このサービス・プロダクトには、どの様なビジョンが必要かを設計し、プロジェクトの先駆者としてかかわる役割
  • ・Small IA:狭義のIA。あくまでもプロジェクトの一員として、ビジョンの詳細に関わり、情報の整理に特化して成果物を作成していく役割

当時のIAのイベントは、Big IA中心の議論が多かったそうです。そのうち、「Big IA = UX」と提唱される方もでてきて、UXデザインとIAの境界線はなくなっていました。逆に、「私は一生Small IAを通す」と宣言される方も出てきて、UX的な議論に偏重しがちなIA業界に警鐘を鳴らす方も多かった記憶があります。

IAのカンファレンスに毎回出席しているわけではないので、この議論の行方はわからないですが、おそらく、Big IAは、UXデザインに吸収されていったとおもいます。まず、UXデザインの工程で、ウェブサイトのビジョンを考え、それを受けて、IAがサイトの設計をしていくかたちです。

IAとUXの違い

では、IAとUXデザインの明確な違いはなんでしょうか? ちょっと考えて見ました。

IAは構造に関与する

IAの工程では、UXデザインで扱うような「ユーザー体験」を深くあつかいません。それより、情報の粒度、分類、関連性を重視して、成果物を作成していきます。もちろん、「ユーザー体験」はどの工程でも意識しないといけない大切な要素ですが、構造物を整理するには邪魔な物になります。

ワイヤーフレームでプロトタイピングができないのが、その最たる理由です。プロトタイピングは「ユーザー体験」を確かめる重要な工程ですが、がちがちに固まったワイヤーフレームでは、PCDAが回せずうまくいきません。プロトタイプには、改善を許容する緩さが必要なのです。

UXは感情に関与する

一方UXデザインはどうでしょう。ユーザー調査、ペルソナ、プロトタイピング、カスタマージャニーマップ、どの工程も、ユーザーの感情に目線をむけ、「ユーザー体験」をあぶり出し、プロダクト・サービスのビジョンをまとめてゆくものです。

どの工程も、短いサイクルでのスクラップ&ビルドを前提としていて、PDCAをくり返しやすくなっています。それは、まずは作ってみて、ユーザーにぶつけてみるという事が前提になっているからでしょう。

IAとUXの関係は

UXデザインが、ウェブサイト(すなわちそれがあつかうプロダクトやサービス)で得られる体験を、何回かのスクラップ&ビルドを通してデザインし、その過程で生まれた、ふわふわとした成果物のうち、確定してもよいものから、IAが実際にはどうなるのかを設計し、固めていくという感じでしょうか。UXデザイナーがスキルセットしてIAも行うという場合は、だんだん固めていくというイメージが近いのかなぁと思います。いずれにせよ、感情に構造を与えて、感情を共有できるようにするという感じが分かりやすいと思います。

まとめ

IAを、2つの切り口から、2つの側面を見てきましたが、どんな仕事をする人かわかったでしょうか? UXデザインとの違いにも触れて、その立場を明確にしてみました。職種にせよ、職能にせよ、ウェブサイトを作るには重要は仕事であることは間違いありません。ウェブサイトを作るときに、積極的にIAの上げてくる成果物に意見を述べることで、よりよいウェブサイトが出来ると思います。あなたのウェブサイト作りのヒントにしてみて下さい。

 

参考サイト:

(担当:小山智久) 

キゴウラボでは、UXデザインの段階から、IAの設計まで、一貫してお受けしています。
もちろん、UXだけ、IAだけというお仕事も可能です。ぜひご相談ください。

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最終更新日:2017年4月 5日

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