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iPad Proでの校正について問題点をクリアにする方法を試してみた

6月5日(日本時間では6日午前2時)にWWDC17(※)において新iPad Proが発表されました。最近は直前になってくると、発表されるであろう新製品情報が漏れ出してきて、意外なことはあまりないのですが、やはり10.5インチサイズのiPad Proの発売が発表されました。これを機に使い始めようという人も多いと思います(予約開始と同時にポチったという知り合いも何人か)。そこで、このブログでもしつこくiPad Proの利用方法について書いてきていますが、どうしても校正のさまざまな問題を解決しておきたいと考えた次第なのです。

※WWDCはApple大好き!な開発者やデザイナー、また報道関係の人たちが集う年に一度の開発者向け会議です。同じくAppleラブな日本のユーザーたちは平日深夜にも関わらず、ネットで生中継されるキーノート(基調講演)を注視していたりします(私は翌日ゆっくり観ます)。

10.5インチiPad Proの可能性

今回の発表で9.7インチの新機種はもう発売されなくなったのでiPad Proでは10.5インチが最小サイズとなります。

画面サイズが10.5インチ(これは対角サイズ)ということはセンチメートル単位にすると26.67cmになります。ちなみに9.7インチは約24.6cm。2㎝ほど広くなるだけでもだいぶ違います。

雑誌のサイズで一番多いA4版の場合、対角サイズは36.5cmとなるので、10.5インチなら73%縮小程度で画面表示できることになります。全体表示してもだいぶ見やすいと思われます。

iPad Proでの校正に使えそうなアプリ

さてiPad校正については5/31の記事「編集者目線で検証。iPad Proでの校正業務はどこまで可能なのか」でも書いていますが、ここで「PDF校正では赤字を書き込むスペースがない」という問題点について指摘しました。

PDFの出力は印刷と同じことなので、A4サイズであればそのサイズでデータ化されます。もともとのデザインで余白を多くとっている場合はあまり気にすることはないのですが、すべてがそうとは限りません。

そこでなんとか書き込むスペースを確保できるようなゲラを、iPad上で作成できないかいろいろ調べたところ、いつも使っている手書きノートアプリ「Metamoji NOTE」を使って校正する例がありましたので、早速やってみました。

Metamoji NOTEで校正する

少し不便なのはDropboxやOneDriveなどのクラウド上から直接PDFをインポートすることができないということです。メールの添付ファイルからであれば「NOTE で開く」を選択することで、インポートすることができます。

このときPDFの表示位置を指定することもできますが、インポートされたPDFは後から表示位置やサイズを変更することも可能なので、適当な配置を選択しておきます。

この方法でデータを作成すると、余白の調整をしながら校正ゲラを作成することができました。

キャプチャ.PNG

赤字を書き入れたデータはアプリ内でPDFとしてデータ保存もしくは、メール添付で送ればOKです。
※NOTEからクラウド上への保存はできます。

一見するとインポートしたPDFが小さいのではと思いますが、元のデータがスキャンデータではなく直接出力されたものなのであれば、たとえ赤字を確認するときに拡大したとしても、文字のつぶれもなくクリアです。

note_icon.PNG

Metamoji NOTE

PDF Expart 6 で校正する

PDFファイルの閲覧・編集アプリなので、余白問題は解決しませんが、編集機能はとても高いアプリです。有料で1200円とアプリとしては少々高いものですが、純正アプリのAdobe Acrobatより機能も豊富です。ペンの種類があらかじめ4種類登録できるほか、取り消し線は該当のテキストの上をなぞるだけでまっすぐにひけます。ハイライトもテキストに反応してスムースです。さらに未読か承認されているかスタンプの機能もあります(残念ながら英語ですが)。

個人的感想ですが、PDFにApple Pencilを使って手書きで修正指示を書き込む際、ペンの感度も良く、iOS標準のマークアップ機能を使うよりスムースに書き込めるように思います。

さらに、「Metamoji NOTEではクラウドからPDFをインポートできない」という仕様について、このPDF Expartを介せば問題ありません。iCloud、Dropbox、OneDriveをはじめとした多くのSNSと連携することができるので、クラウド→PDF Expartで開く→修正がある場合はNOTEへ、という流れで作業することができます。

0621-05.jpg

機能の詳細はこちらの動画で確認できます(動画は前のバージョンのものです)。

pdf_icon.PNGPDF Expart 6

期待いっぱいのiOS11

さて、校正の本題と少しずれますが、WWDCの基調講演では次期iOSの紹介もありました。久しぶりのメジャーアップデートで新機能も加わっています。

 中でもiPad向けにとってもいいじゃん!という新機能もいっぱいです。
「iOS 11のうれしい新機能まとめ。iPad用がけっこうズルい」(gizmode)

例えば、インスタントマークアップはPDFやスクリーンショットに素早く簡単に注釈が加えられるようになるそうです。メモアプリに写真を取り込んで、その写真上に書き込むこともできるようです。
※現バージョンは写真の取り込みはできるものの、マークアップは写真にはできないのです。写真と手書き部分の領域に分かれてしまいます。

またFilesアプリも注目でした。待望のファイル管理アプリです。

私は仕事用のデータはOneDrive、外部との共有ファイルはDropbox、個人のデータはiCloudと用途に応じて使い分けている状況ですが、クラウドのどこに置いているのか、またダウンロードしてiPadローカル上にファイルを置いてたか、迷わずにすみそうです。このFilesでクラウド上でもローカル上でも一元的にファイルを閲覧できるようなので、これは期待大です。

おそらくiOS11が正式にリリースされたら、校正作業にもまた便利な使い方が見つかるかもしれませんね。

 

(担当 村山ひでこ)

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最終更新日:2017年6月21日

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